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【そもそも人間学とは何か】 (儒教)大臣の分類

知古嶋芳琉です。

前回に続いて、

私が師事した安岡正篤師が連続講義をされた

『東洋思想十講』

から引用しながら

お話しを進めてまいります。

−−−ここからは、その一節の引用です−−−

儒教について

○ 大臣の分類

 最後に挙げたいのが、

明末の学者として、

また

行政家として

大きな感化を残した

呂新吾(ろしんご)です。

彼は

その著

呻吟語(しんぎんご)』

の中で、

大臣というものを

六通りに分けて論じております。

−−−−

 第一、寛厚深沈、遠識兼照、

福を無形に造(な)し、

禍を未然に消し、

智名勇功無くして、

天下陰に其の賜を受く。

−−

度量が広くて落ち着き、

遠大な見識をもって、

あらゆるものを照らしていく。

そうして福を形なきにつくり、

禍の未だ現われぬうちに消してしまう。

別段頭が良いという評判もなければ、

勇気のある手柄があるわけでもない。

あるのやら

ないのやら

わからぬような存在であって、

しかも

民衆は

知らず識らずのうちに

その賜を受ける、

無事でおられる。

これが第一等の大臣だというのであります。

その次は、

−−−−

第二、剛明・事に任じ、

慷慨敢えて言ひ、

国を愛すること家のごとく、

時を憂ふること病の如くにして

太(はなは)だ

鋒鋩(ほうぼう)を

露(あらわ)すことを免れず。

得失相半ばす。

−−

しっかりして、

てきぱきと政事をさばき

国を憂えては自分の意見を堂々と述べる。

国を愛すること自分の家のごとく、

時代を憂うること自分の病気のごとくにして、

やや明智や気概を露出し過ぎて

反発や抵抗を招くことがあっても、

敢然として主張すべきは主張し、

やるべきはやってのける。

得失相半ばすといっても、

これくらいの気概がなければ何もできません。

今日欲しいのはこういう大臣であります。

これが第二等の大臣。

−−−−

 第三、安静・時を逐(お)ひ、

動(やや)もすれば

故事に循(したが)うて、

利も興す能(あた)はず、

害も除く能はず。

悪はやらぬが、

さりとて

善も進んで行なわないという、

いわゆる事なかれ主義の大臣。

あまり面白くはないけれども、

安全は確かに安全であります。

これがもう一段落ちると、

−−−−

 第四、禄を持し、望を養ひ、身を保ち、寵を固め、

国家の安危も略懐(ほぼこころ)に介せず。

−−

とにかくめったな失敗がないように神経を使って、

自分の俸禄や衆望、身分、恩寵といったものを

失わぬようにこれ務める。

口では国家の安危だの何だのと言っても、

内心は自分さえよければよいという人物であります。

−−−−

 第五、攻を貪(むさぼ)り、

きん(ちぬる、あらそい)を啓(ひら)き、

寵を怙(たの)み、

威を張り、

是に愎(もと)り、

情に任せ、

国政を撓乱(とうらん)す。

−−

私心私欲のためには

公を無視してはばからない人物。

−−−−

 第六、奸(かん:心がねじけている。

性質がすなおでない。悪事をたくらむ。あざむく。

よこしまで悪賢いこと)

険(けん:怒りや緊張のため、

言葉や表情などがとげとげしいさま)

・凶(きょう:縁起や運が悪いこと。不吉。悪。悪人。

性質が残忍で、ひどい行為をすること。

また、そのさま)

淫(いん:性欲。色欲。また、みだらであること。

男女関係がみだらなこと。

また、そのさま。なまけて遊興にふけること。)

・煽(あおる:〈仲間を〉唆(そそのか)す。

〈喧嘩を〉嗾(けしか)ける。焚(た)き付ける。

〈感情を〉掻(か)き立てる。煽り立てる。

〈人を〉煽(おだ)てる。〈気分を〉盛り上げる。アジる。

アジテート。扇動。挑発。教唆)

虐(ぎゃく:しいたげること。むごく取り扱うこと。

弱い者に対して

意識的に精神的または肉体的な苦痛を与える。

いじわるをして苦しめる。いためつける。さいなむ。

肉体的、精神的に自分より弱いものを、

暴力やいやがらせなどによって苦しめる。

弱いものを苦しめ、痛めつける。

つらく当たる。さいなむ。)

・肆(し: かって気まま。ほしいまま)

毒(どく:健康や生命を害するもの。特に、毒薬。

ためにならないもの。わざわいになるもの。害悪。

人の心を傷つけるもの。悪意)、

善類を賊(ぞく:他人に危害を加えたり、

他人の財物を奪ったりする者。

国家・社会の秩序を乱す者。殺傷すること。

また、損害を与えること)傷し、

君心を惑わし、

国家の命脈を断じ、

四海の人望を失ふ。

−−

 野望のためには

天下に動乱をも起こすという

破壊的・悪魔的な人間、

これが最下等の大臣であります。

こういう見識・観察・思索・学問が

特に儒教において発達しておるのであります。

−−−引用はここまでです−−−